INTERVIEW


医学博士の池田充宏氏に聞く
日本と海外の栄養・スポーツを取り巻く環境について

日本は豊かな食文化を持ち、栄養は食事でとるべきだという考え方が浸透しています。 サプリメントやプロテインを薬のようにとらえ、足りない栄養素を補うことに抵抗感を持つ人も少なくありません。 しかし、米や麺など炭水化物中心の食事が多い日本人のタンパク質は、常に不足しがち。 タンパク質はとり溜めることができないため、3度の食事できちんととらなくてはいけませんが、「お昼はおにぎりだけ」といった日もあるでしょう。足りない分をプロテインでとるのは非常に合理的な考え方なんです。
スポーツ選手への栄養サポートという点でも、欧米でのプロテインの活用は日本より20年ほどはやく進んでいます。 アメリカではトレーナーの国家資格があり、“修士を卒業したプロフェッショナル”という認識が一般的です。 日本のように学校教育の一般としての“体育”はなく、学校所属のスポーツチームの練習時間には、資格を有した外部トレーナーがやってきます。 高校や大学になると、チームにトレーナーや管理栄養士、医師がついていることもあります。 練習に対してどんなプロテインがどれだけ必要なのか、専門家に意見を仰ぐ機会が日本よりも格段に多く、アマチュアからプロスポーツ選手まで、パフォーマンスアップのためのプロテインの重要性は、広く認知されているといえるでしょう。

PROFILE
池田 充宏(イケダミツヒロ)

医療法人理事
プロスポーツ選手のトレーニング指導
企業の健康管理・能力開発・健康機器のコンサルタント


筑波大学大学院博士課程修了(学術博士、工学博士)、アメリカ合衆国ドーマン研究所にて、脳障害の機能 プログラム研究を担当。また、トップアスリートに減量やトレーニングの指導を行う。 これまでに、北里研究所付属東洋医学総合研究所研究員、秋田赤十字病院健康増進センター研究室長、社団法人産業健康振興協会(経済産業省許可)理事、筑波大学講師、日本赤十字秋田短期大学教授(健康科学)、医療法人楽山会大湯リハビリ温泉病院理事、桐蔭横浜大学客員教授、特定非営利活動法人健康福祉研究会代表を歴任する。学術論文は国内外で53編、学会発表は100回以上にのぼる。 優秀論文賞、テンセル大賞、スミセイ財団賞などを受賞し、国内外で高い評価を得ている。 現在は、「病気は後天的な生活習慣の悪さから起きるもの」として、誰にでも無理なくできる健康管理の方法を、長年携わってきた膨大なビッグデータの解析から導きだす。 ビッグデータと自身の経験から、大手有名企業や自治体などへ健康管理や能力開発のコンサルティングを行う。 自身が健康管理に携わった人の数はこれまでに45万人以上。 多くの病気を未然に防ぐことで医療費の削減、健康増進に貢献。 また、理事として医療法人楽山会温泉研究所長兼温泉保養館おおゆ館長を務め、高齢者向けの筋トレ、リハビリなどを行う。 同時に、世界的に有名なプロスポーツ選手などにもトレーニング指導を行っている。
著書に「身体改造法(出版開発社・共著)」「靴はきかえてみませんか(同文書院・共著)」「歩くとやせる(雪書房・共著)」「平成おつかれ事情(予防健康出版社・共著)」「シルバーケアガイド(読売プロジェクト・共著)」「乳幼児の歩きと走り動作の発達(チャイルドヘルス・共著)」「食べる時間ダイエット(徳間書店)」などがある。

元シアトル・マリナーズ アスレティックトレーナー森本貴義氏に聞く
スポーツからビジネスシーンに至る「リカバリー力」の大切さ

私は長くスポーツの世界に身を置いていますが、リカバリー力はアスリートのみならず、一般のビジネスパーソンにとっても非常に重要だと思っています。 睡眠不足の影響を1週間近く引きずってしまったり、出張や旅行での時差ボケがなかなか治らなかったりと、30代~40代にかけて疲労回復の遅さを実感する人は多いのではないでしょうか。 しっかり食べて寝ているのに疲れがとれないといった状態が続けば、仕事のパフォーマンスは大きく低下してしまいます。
アスリートに関しても、「いい練習」を続ける上でリカバリー力は欠かせません。 同じ練習でも、疲れがとれエネルギーが100%チャージされた状態だとこなせる量も、60%チャージの状態ではただ苦しく疲労を増すだけの練習になりかねません。 「こんなに辛い練習をしたのにパフォーマンスが上がらない」という場合、しっかり疲れがとれていないケースが多く考えられます。
リカバリー力を高める上で重要になるのが、身体を作るタンパク質です。 ただ、タンパク質を多くとったからといって、身体が吸収してくれなければ意味がありません。 大切なのは、吸収力を高めるために腸内環境を整えることでしょう。 「アミノ酸の吸収率が上がる」という乳酸菌BC-30の存在は、アスリートをはじめ、仕事を頑張るあらゆる人にとって非常に歓迎すべきものだと思います。

PROFILE
森本 貴義(モリモトタカヨシ)

株式会社リーチ 専務取締役 (www.reach4d.jp)
関西医療大学客員教授
日本ランニング協会関西支部代表
ランニングクラブ ブルーミング特別アドバイザー
元シアトルマリナーズ アスレティックトレーナー(2004~2012)
元オリックスブルーウエーブ(現オリックスバファローズ)トレーナー(1997~2001)
元World Baseball Classic日本代表トレーナー(2009)


1973年8月21日生まれ 京都府出身。
20年間、日本、アメリカのプロベースボール界でアスレティックトレーナーとして活動し、2013年からコンディショニングラボアスリートウィズインを開設、プロアスリートのパフォーマンス向上から一般の方々への運動指導など、幅広い活動を行っている。 シアトルマリナーズ フェリックスヘルナンデス投手(2010年サイヤング投手)や2013年度から宮里聖志、宮里優作両プロゴルファーのパーソナルトレーナーとしてJGTOトーナメントにも帯同する。 その他にも様々な競技スポーツの選手(野球、ゴルフ、陸上、など)のトレーナーを務めている。 アスレティックトレーナー、インストラクターの生涯教育にも力を注いでいる。
著書に「一流の思考法」「プロフェッショナルの習慣力」ソフトバンククリエイディブ新書「カラダ×ココロ改善計画」PHP出版、「勝者の呼吸法」ワニブックス新書、「伸びる子供のからだのつくり方」ポプラ社などがある。雑誌、新聞にもコラムの連載も多数。